前回燃えるような熱意を持つHと意気投合し弓具の購入を依頼された筆者ですが、
正直お金もはるので正確な金額を伝えたら思い止まるかなと踏んでいました。今回はそんなHの弓具購入についてお話します。
溢れんばかりの熱意
急な依頼を受けた翌日にWhatsAppで弽、弓矢、胴着袴、帯、足袋、矢筒、ギリ粉、筆粉の金額をざっくり見積もって連絡をした所、即返信がありました。
夜に現金を渡すから来てくれ!
流石です。勢いが違います。中古を探す案も出してみましたが、将来的にインドで弓道をH自身が教えられるようになる時に中古を使ってるとなると示しがつかないということを本人が言った(凄い意識の高さ)ので、彼の熱意に負けないように私も全力でサポートすることに決めました。
当日の晩にお金を受け取りに行き、無事にお金の授受も完了。そこで筆者がインドに引越をする際に引越業者から話をされた弓具の輸入に関した懸念について話をした所
アーチェリーがOKで弓道がダメな意味が分からん。
一筆描いてやるから何か言われたらその書面を見せろ
とHから言われ、書面を1枚貰いました。
お守りとしてそれを持って行き、税関で何か言われたら出すことにしました。
貨幣価値の違いがあるインドで弓具を買うという事
皆さんご存じかとおもいますが、大体10万円程度の大金がフル装備では必要になります。一概には言えませんが大体インドローカルのビジネスマンの月収が4万ルピーぐらいなので大体日本円で6万円程度と考えると日本の大卒初任給20万円と比較して約三分の一です。つまりインドでのお金の感覚としてはこの10万円の出費は30万円程の感覚です。(もっと差があるかもしれません)
30万円をポンと出すのは相当弓道への思いが強いということなので、その熱意に私も答えたいと思い汗をかこうと決めました。
小山弓具さんで弓具を揃える
日本に帰国して神田の小山弓具さんに行き弓具を揃えました。小山さんでは弓用の段ボールも販売してくれました、輸送に便利ですね。
御徒町のAirbnbを借りていて小山さんへの道のりを徒歩でいったこともあり何も考えずに歩いて帰ったのですが
重すぎるし待ちづらい…
流石に大きめの長物段ボールを抱えながら20分歩くのはやめてタクシーにしておけばよかったです…
2018年10月末:インドへ帰国
日本での滞在も終わり空港からインドに帰る段階に来ました。
チェックインの際に明らかに大きい物なので預け入れ荷物ということでカウンターで預けました。
航空会社の人「これ何ですか?」
筆者 「弓道の道具です」
航空会社の人「了解です、それで他の段ボールは?」
筆者 「し、食料品です…!」
航空会社の人「ふーん、了解です」
無事預けることが出来ました。弓具は特に何も言われることなく預けることが出来、その他の物の方が疑問視されました。(インドで中々手に入らない冷凍食品を大量に詰め込んでた)
インド駐在の方は分かると思いますが日本食材の入手困難度の高さから日本に行くと食材などを買い漁ってインドに持っていきます。
そんな訳で食品関連の方が微妙な反応でしたが無事に出発時は問題なく持ち込むことが出来ました。
その後、長時間のフライトを済ませてインドに帰ってきた筆者。
当時のチェンナイの空港では荷物の受取をまず行って、その後空港から出る際に必要に応じて再チェックする形です。
再チェックの際に重要なのがチョークの有無です。何かというと受取前に一度チェックがされており再チェックが必要なものにはチョークでマーキングがされます。
この基準がいまいちよく分からないのですが、されているから再チェックが100%されるという訳でもなく(再チェックマンが気付かないと再チェックされない)、インド人、日本人問わずチョークの存在を知ってる人は消したり見えないようにして外に出てます。
着陸から荷物の受取までに約2時間かかるという時間がかかり過ぎる問題もありつつ荷物を受け取った筆者の荷物を見ると
マークあるやないかーい
幸運にもスーツケースの片側だけだったのでカートの下側に置いて見えないようにして外にソロソロと出て行きました。
…
…
通過できたー!!!
何かあればHから貰った書面を見せれば良いのですが食料品で引っかかっても嫌なのでこういった形で無事に弓道の持ち込みも完了しました。(何も無い感じで通るのがコツだそうです)
次回:弓具の受け渡しと練習スタート!
意外と拍子抜け的に弓具を持ち込むことが出来た筆者ですが、ついにHとの弓道練習の生活が始まります。道場がないので工夫をしながら練習していくことになります。そんなHとの練習生活をお楽しみにしてください!
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