流行り病のせいもあり弓のキロ下げはあっても中々キロ上げは中々厳しい状況ではありますが、手ごろな竹弓が3張り一気に笄(こうがい)が出てしまったのでキロ上げについての方法を紹介します。
※弓の強さをキロ上げ、キロ下げで表現していますが、分かり易くするためなのでご了承ください。
結論:体力や環境に合わせて決めていこう
引く人の環境によって判断基準は様々だと思います。
練習量
年齢(体力)
目指しているもの
引きこなしたい時期(期限)
ざっとあげてみると以上のようなものでしょうか。上記の内容をマトリックス的に当てはめながら目標値を定めていくのかと思います。
例えば来週試合があるのに5kgアップは無謀だと思いますが、半年後の国体選考までに2kgアップは無謀ではないと思います。これはあくまで感覚論になってしまうので、定量的な情報が欲しいものですが、定性的に考えて言えることは上記の内容のマトリクスを肌感で設定しているからだと考えられます。
その1:刻めるなら刻みながらキロ上げした方が良い
キロ上げすると心配されるのが射の崩れだと思います。そのため自分の射が担保される状態でキロ上げをしていくのがより良いと思います。
筆者的にはそれが担保されるレベルはMAX1kgな気がしますが、それは前述の要素の中での体力によるところがあります。
余裕のある状態でのキロ上げは2kg、3kgと可能かもしれませんが、挑戦的に今の弓を引いている場合は0.5kgなど少しずつ刻んでいくのが良いと考えらえられます。
特に学校や地域の団体の弓を借りれるならば、そういった所の道具を活用しては如何でしょうか?
人間の体は面白いものでその強さに慣れていないから強く感じるものでその強さや動作に慣れると使いこなせるようになります。
その慣れとうまく付き合いながら上げていくと良いと感じています。(現状5kg弱のキロ上げを強いられて新しい弓を購入しようとしている筆者が言うセリフではない)
その2:出来れば弓を買わずに強くしていく
初心の頃は弱い弓から始めがちのため、余裕がある場合が多いので弓道を始めたばかりの人の場合は伸びしろがあることが多く将来的に継続して引ける弓を購入されることが多いです。筆者もそれが良いと思います。
そう考えると買うタイミングが重要で、どんどん強い弓を引けるようになるにも関わらず弱い弓を購入しても宝の持ち腐れになってしまいます。そのため、所属している学校や連盟から弓を借りつつ、ある程度強さが定着した際に弓を購入するのがお薦めです。
もちろん金銭に余裕があってガンガンキロ上げのタイミングで弓を購入できる人は前述の刻みつつ購入しても良いと思います。
弓を使わないで寝かせたりしてしまうのが勿体無い人、たくさんの弓に囲まれながら酒を飲める人など色んな人がいるのでそこは個人の信条にもよるので何とも言えませんが、前者の方が多いと思うので、先輩方に話を聞いて貰いながら自分にとって良い物を買えると良いですね。
その3:弓を引く技術に悩んでいる時は良し悪しがあるので注意する
さいごに気を付けないといけないのは弓を引く技術と弓を引きこなす技術は別物だということです。
前者を的中や美しさと考えると後者は弓を引く体力(瞬発力、持続力など)です。
両者を一気に向上させるのは中々骨の折れることだと認識しておいた方が良いと思います。もちろん今までの弓の強さが体力にアンマッチで弓をキロ上げしたとたんにはまり始めることもあります。
そう考えると弓の強さを体と合わせるという行為も上達に必要な要素ということですね。
少し話はそれましたが、今のフォームが良いとすると新しい強さでそのフォームを再現することが第一ステップで、その次に上達することといったことで要素が細分されるということを頭の片隅に入れておくと自分がどの段階にいるかが理解出来て失敗の要因が絞り込むことも出来ますね。
分析をするためには要素を複数いれると複雑化して原因の分析が難しくなるので注意が必要です。ただ、今までの弓の強さが合っていないため射に不具合が起きている場合もあるので、弓のキロ上げは体と道具のアンマッチを解消する為にも効果的だということも忘れてはいけません。
筆者は四つから三つに変えて5kg弱キロ上げして大変なことになっていますが、筋トレ的に効果があるので、それはそれと楽しんでいます。
まとめ
弓の強さを変える際は自分で判断できるぐらいの経験がある場合は自分で決めて良いですが、知識がまだ少ないなと思う初心の方は先輩に相談しながら決めていきましょう。使っていない手ごろの弓を貸してくれるかもしれません。
自分の体力以上に強い弓を使ったりして体を壊しては元も子もないので弓道界から退場せず長い間居続けるのも一つの能力だと思いますので、自分を見つめながら弓力を選んでいき長い間弓道に触れていきましょう。
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