一つ目の弽は愛着があると思いますが別れは突然来るもので、特に学生時代から使っている弽はその間の練習量(筆者の場合は取り扱い方法の欠落もあり)から二つ目の弽を選ぶ時が訪れます。
その際に考えをきっちりしておかないと迷走してしまい、せっかくの楽しい弓道が苦しみに変わってしまう可能性があるので色々な弽を試してみて常に失敗をしてきた筆者の勝手な考えを紹介させて頂いて「あー、こういう考えもあるな」といった形で受け取って頂ければ幸いです。
次の弽をどういうスタンスで使っていきたいか
筆者の場合は少し特殊な弽を弓道を始めた時から使っており昇段、昇格を狙って少しでもノーマルな弽を使って射を作り直していこうと考えて購入をしてきましたがことごとく失敗しました。
ただ自分が不器用だというのもありますが勧められて良いと言われる物やトレンドの物を入手しては試していました。最近中らなさ過ぎて試合帰りに高校時代通ってた弓具店で弽を衝動買いしたぐらい迷走していました。
そうした時に思ったのが大幅な変更を加えるのかということです。
新しい引き方に挑戦したい場合
前述のように筆者は少しでも見栄えを良くしてみようと思いながら弽を選んでいました。
元々の射の傾向が合っていたら器用さ(理解力なのかもしれません)があれば今までとは違う形の弽を選ぶことは良いと思います。
うまく合えば更に上のレベルに弽が引き上げてくれる場合もあります。
筆者の場合は弓道的に育ってきた環境が特殊だったのか新しい引き方が中々身に付かず弽に苦労しました。(今もですが)
もちろんその弽で練習した期間が全て無駄という訳では無く経験にもなると思います。
今の延長線の射を続けたい場合
これは簡単だと思うのですが元々買っていた弓具店で同じ種類の弽を購入しましょう。
個体差はありますが方向性としてはほぼ一緒なので皮がこなれたならばすぐに同じように引けると思います。
友人と話していた時に産まれた場所の道具が合うという話をしたことがありますが(本人は適当に言ったと言ってましたが)、確かにそれはあると思います。
もっと考えると地方や県によっては道具や引き方の傾向が出来ていて、その環境で引いていたのであれば道具も元来使っていた物であるケースも多いし、射法的にもそういった人に合う道具も多いのかと考えられます。
自分の指導者に相談しながら選択していこう
今までの2つの考え方を大枠として、いつも見て頂いている先生や先輩に相談しながら決めていくのが良いと思います。
弽は職人さんが作られている道具なので奥の深いものです。
安い物でもないので大きな決断になる、今後の弓道人生を左右するものなので周りの方に相談しながら決めていくと良いと思います。それでもばっちりはまらない場合もあるので中々難しいものです。
まとめ
自分のやりたい方向に合わせて弽を変えていくのは良いと思いますが自分の射と能力を過信せずに心健やかに挑戦していってください。
筆者の場合は過信(挑戦?)して的中が減少して弓道へのモチベーションが下がってしまったりしましたので戦略的撤退も考慮しながら取り組むと良いと思います。
「せっかく買ったから」、「良い弽だから」、「もう少しやれば見えるかもしれない」などなど後髪を引かれるケースもありますが的中しなければ話にならないし精神的に参ってしまうので気持ちの楽な方向にいくのもありです。
楽しんで弓道に取り組んでいきましょうね。
なお、読んだ方もいらっしゃると思いますが、長編の筆者のインドでの弓道記を書きましたのでご興味あればご覧頂ければ幸いです。
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