弓道を継続、再開したいのに中々道場ってハードルが高いなと思う方もいらっしゃるとおもいます。
以前に弓道の指導者の言っていることが難しいことについて書きましたが、
学生の弓引きは沢山いるのに社会人の弓引きが少ないことが前述のコミュニケーション不足によるものに起因するなと思い少しでも弓道継続、再開を考えている方々の助けになればと考えたので明文化してみたいと思います。
ライフステージの変化に伴って人口が減っていく
弓道は老若男女問わず出来るものだと言われていますが就職、昇進、結婚、出産、子育てなどのステージの変化によって徐々に減っていく印象があります。もちろん新しい興味や学生時代のように決められた期間だけ集中してやりたいなどの考えで離れる方もいらっしゃりますが、別にするべきなので今回はコミュニケーションに焦点をあてます。
同じ弓道でもバックグランドが違う
課題として1番大きいものが学生時代の道場と公営、私営の道場の入門、入会に関する考え方の違いがあります。
学校では限られた学年の人数を取り合って入部をして貰います。しかも部員がいないと試合に出れなかったり存続が危ぶまれてしまうので必死です。そのため、いかに良い物であるか見せてブラックな点(?)を見せずに何とか入部して貰おうと思います。
公営、私営の道場では、私営であれば道場の継続に関しての考え方があるので若干違いますが公営であればその市や区などの体育協会に所属している連盟があり、そこに入会する形になります。
何故連盟に入会する形をとっているところが多く、個人で公営施設を使用するのが難しくなっているかというと連盟では長年の関係性から施設のメンテナンスを含めて担当しているケースが多いので結果的に施設側が連盟に安全管理等の管理項目含めて委託している形になっているため、連盟を通すケースが必然的に多くなります。
弓道の発展と普及を考えると門戸を広げていくべきだとは思いますが、各々の道場によっては上記の管理面でのレベル低下(例えば指導面の目が届かなくなる等)や門戸拡大への興味不足などを原因として道場側が受け入れる体制が出来ておらず、ステージ変化によって継続、再開する方々に厳しい状況がある場合もあります。(もちろん入会ウェルカムの連盟もありますよ)
個人だけで引ける道場もあるので、そこで継続することも出来ますが中々そういった施設はないので難しいものですよね(私も困ってます)。
歩み寄りの必要性の認識
さて、話を戻しますと入会に対する意識の違いが大きな乖離を生んでいる点であり両者の歩み寄りが必要な点です。道場側はもちろん入会ウェルカムの精神を持つ必要がありますし入会側も必ずしも道場側がウェルカムであるかは不明だというスタンスで考えていると良いと思います。
例えば入会側は学生時代の上級生だった意識から全くの新米の意識を持つ必要がありますし、学生時代や他の道場で経験した楽しい経験と全く同じ経験が出来る道場ではないかもしれないと考えておいた方が良いです。
道場側も学校や他の道場での経験を積んできた方々の過去や経験にリスペクトをもって「数多くの道場からよくうちの道場を見付けて入会しようと考えてくれました」というぐらいのドラクエの村人が勇者様を見つめる精神を持ちましょう。
まとめ
今回は考え方の起点が違うと同じ弓道というものでも全く話が通じないということについてお話させていただきました。
少しでも弓道人口が増えていき離脱することが少なく、離脱してもまた帰ってこれるような優しい弓道界に更になっていくようにお祈りしております。
なお、読んだ方もいらっしゃると思いますが、長編の筆者のインドでの弓道記を書きましたのでご興味あればご覧頂ければ幸いです。
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