弓道教室の準備を着々としている中で非情なる日本本帰国という会社側からの命を前回受けた筆者でしたが
Hとの友情と日本の仲間からの支援を無にすることが出来ないと思い残り3カ月の中で出来ることをやるしかないと考えました。今回はそんな最後まであがいたインド弓道記最終回をお届けいたします。
2020年1月Hの膝手術
日本であまり歩くことが出来ずに今後弓道をするのに支障が出ると判断したHは両膝を手術することにしました。そして手術後は以前紹介した毎日無理をしながらリハビリをして動画投稿をしまくっているぐらい気持ちは元気なようでした。
そんな中で日本に帰国する時期が早まったことをHに伝えたところ最初はショックを受けていましたが、最終的には
今ならオンラインでも指導してもらえるし何とかなるやろ!
ということになりましたので、引き続き活動をしていくことにしました。
2020年2月ついに街中にポスターが
日本に帰国することになった筆者は日本での新居を決めなければならなかったので、日本に帰国して家を契約してとんぼ返りするという怒涛の日々を送っていました。(そんなぎちぎちスケジュールにも関わらず現上司に会社のでかい会議を取り仕切れと言われてパンクしかけたのはまた別のお話)
家を決めてインドに帰ると
ついにポスターが市内に貼られていました。
色合いなどが彼のいつものポスターと似ていてアグレッシブ感がすごいですね。
本当に2,000枚チェンナイ中に貼っているようでインド人の同僚達から目撃情報をかなり連絡してもらいました。
2020年3月徐々に問合せが来始める
ポスターの効果もありHの元には電話が何件か来るようになりました。アーチェリーをやりたい人も「君は弓道が向いている!」と半ば強引に弓道をするように説得した事例があったようですが、そういったことも含めて参加者が集まってきました。
申込者の方には一度面談をして弓道についてや、今後のスケジュールについてなどの説明をして筆者が日本に帰ってもフォローをする旨を伝えて承諾いただいた上で開始しました。
2020年3月初めての教室を開催
ついに教室開催にこぎつけた3月。2回の教室を開催することが出来ました。
日本へ帰国後はHが引き継いで教室を続ける予定として射法八節の徒手と歩き方を先ず勉強してもらい、その後に弓を持っての素引き、その後に至近距離からの素手での離れ(弱い弓で短い引き弱で)を体験してもらいました。
参加者は総勢4名+H+Hのアーチェリーの弟子2名の7名で構成され終始なごやかに会は進んでいきました。
電話での問い合わせも更に来ているようだったのでHの目論見では20名ほどは欲しいなということで幸先が良い状態だなと筆者もHも感じていました。
Hとの相談で国際弓道連盟の段位は中々ハードルが高いので教室内での級を設けて目標を持ちながらやっていこうと決めて徐々に体制が整ってきました。
2020年3月本帰国
そんな盛り上がってきたところで本帰国となりました。その頃には日本には流行り病の足音が迫っており、当時はインドよりも日本の方が感染者数も多く同僚に心配されながら帰国することになりました。
当初は3月末に帰国予定でしたが、インド国内の感染拡大によるロックダウンが噂されロックダウンになると海外便が無くなる恐れがあるということで1週間前倒しにしていました。
そんな中、家も引き払いホテル住まいをしていて出国の日を待っていたある日の夕方
同僚:明後日から国際便が無くなるらしい
筆者:へ?
恐れていたことが起こりました。インド政府が感染拡大を理由に国際便を全て止めることにしたのです。そんな訳でホテルの滞在日程も残っていましたが、キャンセルも出来ないのでそのまま支払いをし当日深夜に翌日の便を取りバタバタとほぼ誰にも直接別れを告げることも出来ずインドを出国することになりました。
色んなことが起こるインド生活の最後までスリリングな時を過ごすことが出来ました…
さいごに
流行り病のせいでインドではその後ロックダウンになり生徒も散り散りになってしまい、再開が待たれる状況です。
何とかして下地の出来たインド弓道を進めていければなと思いつつHとたまに連絡をとってます。
H:RENSHI!誕生日おめでとう!今月から弓道教室再開するぜ!
と連絡は貰いましたが、中々再開にはいたっていないようです。
早く落ち着くと良いですね。筆者も早くインドに行って弓道教室を再開したいなと思ってます。
そんなこんなでいつの日か来るオンラインインド弓道や帰ってきたインド弓道教室を書ける日を楽しみにしてこのインド弓道記は終わりにしたいと思います。
長きにわたり乱筆、乱文失礼しました&ご拝読ありがとうございました。
何か要望があれば分かる範囲で弓道関係も何か書いていきたいなと思ってますので、どしどしご連絡くださいませ。
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